トラウマの影響

「トラウマ」というと、なんだかこわいし自分にはない!と思っていたり、ちょっとネガティブなイメージですよね。



しかし、実はいろんな程度でトラウマはあります。



わかりやすいものは、暴力だったり、怒鳴られたとか、こわい思いをしたものですが、軽くてなんともないようなやりとりが、トラウマになったりします。


「トラウマ」の定義は難しいですが、「心的外傷」ととらえると少しみえてきます。


「外傷」なので、自分の外から来たものですよね。「避けられなかった」「突発的な」「予想できなかった」などの「外的事象」により受けた心の傷ともいえます。


それが、深く心の奥底に影響をおよぼしているのです。


子供にとって、外的事象のもっとも大きく占めるものはなんでしょうか??


それははっきり言って「親」です。赤ちゃんとして生まれた直後から、子供にとって、「親」はもっとも身近な外的存在です。


そして、親の関わりは、子供にとって「突発的に」「避けられない状況」でやってくるといっても過言ではありません。


親がよかれと思ってしていることも、もしかしたら子供にとっては「なにそれ?!!」なこともあるのです。


親だっていちいちその赤ちゃんが求めているものがすぐに完璧にわかるはずもありません。


そのズレが、衝撃的体験となって、子供の心にインパクトを及ぼします。


例えば、寝具の具合が心地悪くて泣いている時に、親がお腹すいたのかなと思っておっぱいをあげようとした場合は、「えっっ?!!!ちがうんだけど」ってなりますよね。


お互いべつに悪いことをしようと思ってしているわけではありません。



例えばこんなズレが蓄積したり、親が子供の欲求を汲み取れないことが続くと、子供のもともともつ気質によりますが、、、例えばある子供は親や環境に対して怒りを溜めていくとか、別の子供は自分は無力だと思い主張するのを諦めていくとか、、どうやったって無駄だとやる気をなくしていったり、、一方でしっかりした性質の場合、親はいつも自分の欲求がわからないからこっちから主張をいちいちするしかないと理解したりする場合など、、ごく稀にはあるのかもしれませんが、だいたいは、トラウマ的な思いを溜め込んで、膨らませていくことが多いのです。



それは一見環境に順応して、親とうまくやっているように見えるのかもしれませんが、本人の中では、ちがう!そんなんじゃない!とか、生きる苦しさだったりとか、悲しさだったりとか、怒りになっていったりするのです。



成長していくにつれて、苦しい、なんでこんなにつらいのか、わからない、感情が爆発しそうとか、グルグルと同じことばかり頭の中でループしていたり、なかなか本人にとっては辛い状況です。



なんだかよくわからないけど、感情が爆発しそう、生きるのが辛い、こんなはずじゃないとか、そんな思いがふと顔を出すのなら、トラウマの影響がかなりあると思ってよいと思います。

多良見かなえ 沖縄ゆんたく日記

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