孫の世話は嬉しいけれど、苦痛が大きい祖父母の苦しみ

今日は立て続けに3人くらい、孫の世話で大変、心身ともにやられている、というような患者様のお話を聞きました。

抱っこ抱っことせがまれて、肩を痛めたり、首が痛いと訴えておられました。一緒にサッカーで走らされて、疲れているおじいさんもいました。


そして、中には夏休みが始まることへの恐怖を感じられている方もいました。夏休み期間中、お孫さんの預かりを頼まれているそうです。



皆さん、孫は可愛いし、娘家族や、息子家族のために、孫の世話を引き受けておられます。


一方で、断ることもできない、そして孫に肉体的にも精神的にも振り回されて疲労困憊、、本音は苦痛を感じている、というような雰囲気です。



私も2人目の子供を里帰り出産したときの、自分の両親の疲労ぶりを思い出しました。両親は肉体的にも精神的にも辛そうで、よく私とも喧嘩をしていました。



なので、その大変さはすごくわかります。産後両親に、生活面や、子供の世話で頼ってしまう自分と、また、それを頼まれたじじばばの気持ちや娘のために、と頑張るけれど、いつもの慣れ親しんだ日時が壊され、孫は可愛いけれど、泣き声やお世話でてんやわんや、さらに自分の娘も文句を言い出す、みたいなカオスです。



なんで、孫と娘の世話はこんなにも大変なのでしょうか。



今の60代後半や70代前半の方は、引退後ある程度健康的で元気のあるおじいちゃん、おばあちゃんが多いです。(おじいちゃん、おばあちゃんと呼ぶにはそんなふうには見えない若々しさもあったりしますね)理想はおそらく、娘と孫のために、がんばりたいという気持ちなのかなと思います。孫は可愛いですしね。



一方で現実は、心身の衰えと、一度家を出た娘がまた帰ってきて、生活スタイルも色々異なる部分もあって、そこらへんの不一致や、元からの親子関係が共依存的である場合、様々な思惑のズレや、相手へのコントロールと拒否のような問題がたくさん噴出するのだと思います。



また、孫という小さな赤ちゃんという存在が、自分自身の幼少期の記憶や思い、トラウマを刺激して、かなり、反応的になってしまい、素直にお世話を楽しめない状態になっているのではないでしょうか。



孫の世話で、本当に疲れ果てている祖父母の方とお話しすると、本当に辛そうなのです。



自分の中にいろいろな相反する感情が渦巻いてきて、心の中で戦いを起こしている状態なのかなと思います。


かなり消耗されていて、またその辛いというお話をされる様子が人によりますが、裏側にはなんだかその状態を望んでいるというか、実は嬉しい悩みというふうに、話をされる方もいます。話す裏側には喜びのエネルギーを感じることもあります。



かなり、自己犠牲的な関わり方とも言えますね。



まぁ、ひとことで言えば完全にトラウマが関与していて、この苦痛になっているとは思います。


3世代がいっきに集まるのですから、トラウマも反応しまくりで、親と娘の関係があまり良好でない場合などは、地獄のような有様になることもあります。


誰かがまず、ヒーリングでトラウマ解消をしていくと、かなり楽しい孫育になるのになぁと思います。







多良見かなえ 沖縄ゆんたく日記

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